動物の鳴き声に限らず、擬音語は自然界の音をまねたのですから、言語を超えて共通であってもよさそうなものですが、なかなかそうはいかないようです。例えば、オンドリでは、日本語では"コケコッコー"ですが、中国語では、"wo
wo wo"となります。例えば、同じ中国語でも方言によって違います。例えば、自動車の警笛が、北京語では、"di
di"、上海語では"ba ba"となります。
次に、なるべく実写的な擬音語を例に挙げてみます。
・aoniang aoniang (負け犬が走りまわっているときの声)
・ng ng ng (ブタがびっくりして走り回っているときの声)
・gala gala (川の水が石ころを転がすときの声)
・gachi gachi (ウマのひずめが岩を踏むときの音)
・shala shala (枯れ草が乾いた地面の上を風に吹かれ転がる音)
・gulu gulu (空腹で腹が鳴るときの音)
・sha sha sha (雪片が窓紙にあたるときの音)
・chi chi chi (導火線が燃える音)
・pulu pulu (勢いよく水をかけて顔を洗うときの音)など
ところで、日本人ですと3歳の子供でもブタは"ブーブー"、ウマは"ヒヒーン"と鳴くと答えることができるでしょうが、中国では、ブタやウマは鳴き声の表現が一般的にないようです。
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